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   放射線科

CT線量プロファイルシミュレーション・ソフトの簡易マニュアル

 RTI Electronics AB社の”Piranha”のエクスポートされた線量プロファイルデータより、マルチスライススキャンやヘリカルスキャン時の線量プロファイルを計算シミュレーションできるソフトを作成しました。

ダウンロード ⇒ calctdp.zip

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ファイルの解凍とプログラムの起動

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【 Fig.1 】
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ダウンロードしたZip形式の圧縮ファイルを解凍すると、フォルダ内に、
  ”calctdp.exe”
  ”ctdp_0616.txt”
  ”ctdp_1216.txt”
の3つファイルが入っています。

”calctdp.exe”をダブルクッリクすると、左図のウィンドウがあらわれます。
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データの読み込み
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【 Fig.2 】
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@の”Load”のボタンアイコンをクリックし、解凍したホルダにある”ctdp_0616.txt”を読み込みます。

Aに読み込まれたファイルのフルパス名、Bに読み込まれたデータ、Cにそのグラフが表示されます。

このデータは、RTI Electronics AB社の”Piranha”により測定し、エクスポートした線量プロファイルデータです。

グラフの下の表示データは、スライスコリメーション、プロファイルのピーク値と半値幅です。

○ 測定条件 :
・ CT装置 : Emotion16
・ 130kV、100mA
・ ローテーションタイム : 1.0sec
・ チェンバ位置 : ファントム中心
・ ファントム : 24cmΦ(アクリル製)

スライスコリメーションの値が自動的に表示されるのは、”ctdp_0616.txt”の先頭行に書き込まれているためです。テキストエディタで確認してみてください。
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マルチスライススキャンの計算シミュレーション
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【 Fig.3 】
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マルチスライススキャン時のスライス間のテーブル移動距離をスライスコリメーションの倍数としてBeamPitchのフィールドに入力します。スライス数をRot.Numberのフィールドに入力します。

Dの”CalMS”のボタンアイコンをクリックします。

マルチスライススキャン時の線量プロファイルが緑色でグラフに表示されます。
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同時に、線量プロファイルデータがクリップボードに取り込まれるので、表計算ソフトへペーストすることができます。
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ヘリカルスキャンの計算シミュレーション
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【 Fig.4 】



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ヘリカルスキャン時のビームピッチの値をBeamPitchのフィールドに入力します。ローテーション数をRot.Numberのフィールドに入力します。

Eの”CalHS”のボタンアイコンをクリックします。

ヘリカルスキャン時の線量プロファイルが緑色でグラフに表示されます。

同時に、線量プロファイルデータがクリップボードに取り込まれるので、表計算ソフトへペーストすることができます。
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BeamPitchやRot.Numberの値を変更することで、種々の条件下の線量プロファイルが得られます。
”ctdp_1216.txt”のファイルは、スライスコリメーションが1.2mm×16の線量プロファイルデータです。比較してみてください。
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